あなたの症状は本当にPMSかな? PMSのレベルチェックテスト
月経前の2週間ほどの期間で、あなたが起こしやすい行動や症状を思い出してみましょう。下の項目でPMSの身体的・精神的な症状の代表的なものをピックアップしていますから、あてはまるものをチェック! それぞれの症状に対して、「ない」・「少しある」・「ある」の3段階で判断してください。
さあ、あなたのPMSレベルはどのくらいなのでしょう?
診断テスト
症状 |
ない・ほぼない |
少しある |
ある |
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体がだるい、疲れがなかなか取れない |
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頭が重く感じたり、頭痛がある |
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めまい、立ちくらみがある |
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首や肩がいつもより凝る |
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手足が冷える |
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顔や手足がむくむ |
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腰痛がある |
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下腹部が痛んだり、張った感じがある |
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吐き気や嘔吐がある |
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乳房が張ったり、痛みがある |
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ニキビや肌荒れが気になる |
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便秘または下痢になる |
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顔や体がほてる |
症状 |
ない・ほぼない |
少しある |
ある |
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イライラが抑えられない |
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小さなことが気になる、神経質になる |
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緊張しやすい |
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不安や孤独感を感じる |
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くよくよして落ち込みやすくなる |
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涙もろくなる |
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集中力がなくなる |
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物忘れが多くなる、記憶力が低下する |
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理由もなく憂うつになる |
症状 |
ない・ほぼない |
少しある |
ある |
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言動が攻撃的、または暴力的になる |
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周囲の物や人にあたってしまう |
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小さなことが気になる、神経質になる |
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性欲が増す、または減退する |
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食欲が増す、または、食欲が減退する |
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失敗が多くなる |
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衝動買いなど、場当たり的な行動が多くなる |
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気力がなくなる、出かけるのが億劫になる |
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日中も眠い、または、夜も眠れない |
あなたのPMSレベルは軽度です
生理前になると「ちょっと症状が気になるかな?」という程度で、それほどひどい状態ではありません。もしかしたら、PMSに気が付かずに過ごしている人もいるのでは? ただし、いつ症状が悪化するか分かりませんから、日ごろのセルフケアを怠らないようにしましょう。
あなたのPMSレベルは中程度です
生理前のイライラや頭痛などを「おかしいな…」自覚し始めていませんか? 2ヶ月以上続けてツラい症状が出ているようなら、サプリメントを取り入れたり、婦人科のクリニックを受診してみても良いでしょう
あなたのPMSレベルは重症です
生理前になると決まってやってくる激しい症状に、悩んでいる人が多いはず。自分なりの対処法を見つけている人もいるかもしれませんが、生活に支障をきたすようなら婦人科の医師に相談するのがベター。薬剤を使った対症療法だけでなく、根本的な体質改善に取り組む必要があります。
PMSで、よく起こる症状を紹介します。
月経前の3~10日もの間に渡り、苦しんで悩まされる症状ばかりでしょう。それらの症状は、黄体期に分泌されるエストロゲンとプロゲステロンが、期間の後半になって少なくなることによって、脳内の神経伝達物質やホルモンが異常をきたすために引き起こされます。また、神経伝達物質やホルモンは受けるストレスによっても大きく左右されるので、色んな症状は複合的な要因によることが分かります。是非、自分に当てはまる症状を確認してみてください。また、症状や対策を正しく確認したい場合は、専門医による治療を検討してみてもいいでしょう。
PMSの専門医を確認したい方は…
>> PMSクリニックリスト
参考:公益社団法人日本産婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/gekkei.html
毎月生理前に「だるい」と感じる事が多い場合、PMSを疑いましょう。PMSは、生理前にホルモンバランスが乱れることが原因のひとつですが、必ずしもホルモンバランスが原因であるというわけでもありません。
実はPMSが起きる原因には諸説あり、明確な答えはでていないのです。その中でも、だるいという症状は鉄欠乏貧血によって悪化することが考えられます。毎月生理のある女性は、たくさんの血液を作り出す必要があるため、赤血球を作り出すヘモグロビンが鉄と結合し、鉄分不足が起きてしまいます。いわゆる貧血状態からくる体のだるさや、副次的に頭痛やめまいといった症状も誘発する可能性も考えられるのです。
次に考えられるのはプロゲステロンの分泌量増加に伴う体温上昇。高温期に入ることで、熱っぽい体のだるさがしばらく抜けなくなってしまいます。
人によってはこのだるい症状が眠気と感じる場合もあり、いずれも集中力低下、やる気が出ないといった原因となり、仕事や日常生活に影響が出ることも。
だるい症状を緩和する方法を3つ紹介します。
「1」運動
PMSのだるさは運動によって緩和できる場合があります。もともとスポーツをしていた方や、運動が嫌いでなければ、ジョギングを30分(約2~4km)すると症状緩和が期待できます。というのも、もともとスポーツをしていた女性がスポーツをやめてからPMSになり、再度スポーツを再開したところPMSが気にならなくなったという事例があるため、試してみる価値はありそうです。
しかし、運動そのものが好きじゃない方にとっては負担でしかなく、ストレスが溜まったり余計に体がだるくなったりと、逆効果になることもあるので注意しましょう。
「2」メリハリをつけてゆっくり休養をとる
本当にPMSが辛いときは体をしっかり休め、症状が軽い日や元気な日はアクティブに動き、またゆっくり休むといったメリハリをつけると良いでしょう。常に休んでいると、体がなまりはじめだるさが抜けにくくなります。調子が良い日がある時は、ショッピングに出かけたりして少しでも体を動かしてみましょう。
「3」鉄分を摂る
鉄分はレバーやほうれん草に多く含まれるので食事に鉄分が多く含まれる食材を取り入れたり、鉄分を補給できるサプリメントを使って鉄分不足を補ってみましょう。鉄分は、貧血だけではなく、PMSによくあるイライラなどの症状改善にも効果的です。
PMSによる体調不良のケアをサポートしてくれるサプリをピックアップ!>>
参考:強い気虚、不眠がある抑うつ傾向の患者に加味帰脾湯を投与したところ月経前症候群のみならず月経痛にも奏功した3症例の検討(日東医誌, Vol65 No.4, 2014 273-277)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/65/4/65_273/_pdf
症状がつらい方は、まず原因を確認したいですね
>> PMSによる、だるさについてもっと詳しく見る
ほてりの原因は、だるい症状でもでてきた「プロゲステロン」。生理前になるとこのプロゲステロンの分泌が増え、体温が上がりほてりや熱っぽさを感じるようになります。このほてりが毎月でる人もいますし、生理のたびに悩まされたくはないですよね。
ほてりが長く続く状態を放ったらかしにしていると、頭痛を誘発したり気分が優れなくなることもあります。冷えピタをおでこに貼るだけでも気持ち良く感じますし、冷えすぎないのでおすすめです。おでこは、熱を下げるという医学的な効果は無くちょうど良い場所なのです。
熱を冷やす以外にも、体の代謝機能を上げることでほてり緩和に効果が期待されますし、運動などで代謝を上げれば自律神経の乱れを予防することもできます。むくみも取れたりと運動は一石二鳥、三鳥と副次的な効果がいくつも期待されています。効果が期待されていても、本当に体調が優れないときに無理やり運動すると悪化するのでやめましょう。
月経前症候群の症状だと思っていたら、実は高血圧症などの疾病だったなんて可能性もゼロではありません。生理のたびにほてりの症状や熱っぽさなどが強く現れるようであれば血圧を計測し、異常が無いかを確認してみましょう。
セルフケアに専念するのも決して悪いことではありませんが、少しでも変だなと感じたら病院で診察を受け適切な対処を行ってください。当サイトではPMS治療を専門としたクリニックを紹介していますので、是非参考にしてみてください。
PMSの治療法は薬だけでなく、栄養療法・漢方療法といった薬を使わず根本的な原因の治療を行うこともできます。副作用も少なく安心です。
症状がつらい方は、まず原因を確認したいですね
>> PMSによる、ほてりについてもっと詳しく見る
生理前になると、女性ホルモンのバランスが乱れます。女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があるのですが、生理前には、前者の分泌量が減って後者の分泌量が増えます。
これら2つの女性ホルモンの変化を原因とし、以下の3つのいずれかの過程を経てめまいが起こります。
「1」自律神経が乱れる
2つの女性ホルモンがゆっくりと変化していくタイプの人ならば、問題はありません。ところが中には、急激なスピードで女性ホルモンの分泌量が変化していく人もいます。
女性ホルモンの分泌量の変化があまりにも急激に進行すると、体はその変化についていけません。その結果、自律神経が乱れてしまい、その乱れが原因となってめまいへと発展していきます。
「2」内耳に水分がたまる
生理前の女性ホルモンの変化によって黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が増えると、体は水分を体外に排出しにくくなります。この水分は体中のいたるところに蓄えられるのですが、その一部が内耳(ないじ)にたまることがあります。
内耳(ないじ)とは耳の奥にある組織で、体全体の平衡感覚をつかさどる重要な器官。ここに水がたまると平衡感覚が失われ、結果、めまいへと発展します。
「3」低血圧が悪化する
体のあらゆるところに水分がたくわえられてしまうと、もともと低血圧の人は起立性低血圧の状態が悪化するとも言われています。起立性低血圧とは、急に立ち上がったときに感じるふらつきやめまいのこと。単なる低血圧を原因としても発症することがありますが、PMSの影響で症状がさらに強く現れることがあります。
生理前になるといつものようにめまいを起こしてしまう人は、PMSが原因である可能性が高いと言えます。めまいの原因にPMSが疑われる場合は、次のような方法で対処していくと効果的です。
「1」適度に体を動かす
その時の体調にもよりますが、適度に体を動かすことで、PMSの症状全体が軽くなることがあります。激しい運動ではなく、ウォーキングなどの有酸素運動をしてみるようにしましょう。軽く運動をすることで睡眠が深くなり、その結果、めまいが改善することもあります。
「2」カリウムを摂取する
体内にたまった過剰な水分を排出するためには、カリウムの摂取が効果的です。サプリメントで効率的に摂取しても良いでしょうし、朝・昼・晩の食事を通じて摂取しても良いでしょう。ちなみにカリウムを多く含む食材は、パセリ、アボカド、納豆、ほうれん草、里芋などです。
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症状がつらい方は、まず原因を確認したいですね
>> PMSによる、めまいについてもっと詳しく見る
生理の10日くらい前から胃痛を自覚する人も少なくありません。生理前の胃痛の根本的な原因は、やはり女性ホルモンの乱れ。生理前には卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減少し、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が増加します。その影響として体には様々な不調が訪れます。その不調の一つとして胃痛を自覚する人もいる、ということです。
PMSによる胃痛は、主として次の2つのメカニズムで発症します。
「1」「プロスタグランジン」の分泌による胃の収縮
生理前には、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が増加して、子宮の収縮を抑えようとします。ところが、体が妊娠しなかったことを感知すると、今度は逆に子宮を収縮させるためのホルモン「プロスタグランジン」が分泌されます。
「プロスタグランジン」とは、子宮を収縮させることによって子宮内膜や経血を促すホルモンのこと。このホルモンが過剰に分泌されてしまうと、子宮だけではなく他の筋肉も一緒に収縮させることがあります。この際、胃の筋肉までもが収縮の道連れとされたとき、胃が激しく痛みます。
「2」自律神経の乱れ
胃は、自律神経と呼ばれる命令系統によって支配されています。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類がありますが、生理前に女性ホルモンのバランスが崩れてしまうと、交感神経の働きが活発になります。
交感神経が活発になると、胃壁を守る粘液の量が減少。その結果、胃酸などの消化液が直接胃壁を荒らしてしまい、激しい胃痛が起こります。いわゆる急性胃炎と同じメカニズムになります。
生理前になると、必ずと言って良いほど胃痛を起こす人もいます。そのような人は、PMSが原因の胃痛の可能性が高いと言えます。PMSによる胃痛が疑われる場合は、以下の方法で対処してみてください。
「1」お腹を温める
お腹を温めると、緊張した胃の筋肉がリラックスし、収縮が緩和されることがあります。ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かったり、温かい飲み物を飲んだり、カイロを貼ったり、湯たんぽを利用したりなど、ご自身がもっともやりやすい方法でお腹を温めてみてください。生理前になると、胃や下腹部の痛みを緩和するために多くの女性が実践している方法です。
「2」食事内容を検討する
アルコール、カフェイン、唐辛子など、胃に刺激の強い食材の摂取を控えましょう。自らの消化液で弱っている胃壁に刺激を与えれば、当然ながら胃痛は悪化します。
また、脂肪分はプロスタグランジンの分泌量を増加させるため、生理前には脂肪の多い食材を控えるか、または摂取を減らしたほうが良いでしょう。
症状がつらい方は、まず原因を確認したいですね
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PMSになると生理前に突然吐き気の症状が現れます。人によっては吐き気とともに頭痛やめまい、下痢、寒気などの症状に襲われることも。PMSによる吐き気は妊娠初期に現れる「つわり」とよく似ているため、PMSを発症しているにもかかわらず「妊娠したかも?」と勘違いしてしまうこともあるようです。妊娠かPMSか迷うようなら基礎体温を測って確認しましょう。体温が高い状態が続いていれば妊娠の可能性があります。
PMSの症状は200種類以上あると言われており、月によって変化するケースもあります。頭痛や吐き気のように身体的な症状が出ることもあればイライラしたり気持ちがコントロールできなくなったりといった精神的な症状が出ることも。これらの症状にはホルモンバランスの乱れが関係しているという説が一般的です。
「1」黄体ホルモンで頭がむくんでしまう
PMSになると生理前に体内で「黄体ホルモン」が多く分泌されるのですが、これが吐き気の原因だと言われています。黄体ホルモンには水分を貯め込む働きがあるため、分泌量が増える生理前には体が大きくむくんでしまいます。このとき頭もむくんだ状態になり、頭痛と吐き気が引き起こされるのです。
「2」プロスタグランジンの分泌量
PMSによる吐き気には他にも「プロスタグランジン」という物質が関係していると言われています。プロスタグランジンは生理前から生理がはじまるころにかけて体内で急激に増える物質です。子宮の収縮を促して経血を体外に排出する働きがあり、陣痛のときにも分泌されます。このプロスタグランジンが過剰に分泌されてしまうと子宮だけでなく胃腸の働きにも影響を与え、吐き気の症状が起こるのです。
吐き気を抑えるためには、プロスタグランジンをうまく抑制することが重要。そのため生理痛の鎮痛薬には、プロスタグランジンの分泌量を抑える作用を持っているものがあります。
「1」安静にして身体を温める
吐き気が酷いときは安静にして症状が和らぐのを待ちます。身体を温めると吐き気が治まってくるので、ホッカイロや腹巻などを使って身体を冷やさないようにしましょう。またショウガのような身体を温める作用を持つ食材を摂ると、PMSの症状が緩和されます。
「2」青魚やサプリメントでDHA・EPAを摂る
PMSによる吐き気はプロスタグランジンという物質が関係しています。プロスタグランジンの分泌量が多いと吐き気・頭痛・寒気が起こるので、分泌量を抑えるDHAやEPAを積極的に摂取したいもの。DHAとEPAは青魚に多く含まれています。食欲がないときはサプリメントで手軽に摂取できます。
「3」漢方薬を飲む
生理前の吐き気は漢方薬で対処することができます。漢方薬は副作用がでる心配がありません。天然由来の成分で症状を抑えたい人におすすめです。漢方薬には市販されているものも、医師が処方してくれるものもあります。市販薬の方が手軽ですが、安心して服用したいかたは医師の処方に頼った方が良いでしょう。
症状がつらい方は、まず原因を確認したいですね
>> PMSによる、吐き気についてもっと詳しく見る
生理前に不安で泣きたくなったり泣いてしまったりしたことはありませんか?仕事や人間関係で少しだけうまくいかなかったり、いつもは気にしないような物事が気になったりすると泣いてしまう女性は意外と多いのです。生理前に泣いてしまうのは、決して珍しいことではありません。
生理前に泣いてしまう現象には、PMS(生理前症候群)が関係しているからです。PMSとは、生理になる少し前から身体・精神に不快症状が表れる女性特有の疾患のこと。
イライラや憂うつ感、無気力、眠気、頭痛など様々な症状があります。イライラして泣いてしまったり、自己嫌悪でへこんで泣いてしまったり…症状が悪化すればするほど、泣く可能性は上がります。
PMSになるとどうして泣いてしまうほどの不調が表れるのでしょうか。詳しい原因を確認していきましょう。
「1」ホルモンバランスの乱れ
生理前に泣いてしまう原因として、PMSによる女性ホルモンの乱れが影響していると考えられます。生理前になると、PMSの女性の身体では女性ホルモンが過剰分泌したり、急激に分泌量が低下したりするのです。ホルモンバランスの乱れた身体の調子は不安定になるため、普段は気にならないようなことでイライラする自分に対して悲しくなったり、体調不良でいつものように動けなかったりします。PMSによって生理前に泣いてしまうのは大袈裟ではなく、それほどまでの不調が表れるからです。
「2」幸せホルモン「セロトニン」の減少
PMSになると、生理前に「セロトニン」という幸せホルモンも減ってしまいます。セロトニンは、感情を安定させたり、幸福感を感じさせたりする作用を持つ大切なホルモン。セロトニンが減少すると理由もなく孤独感や不幸な気持ち、うつのような精神状態になってしまうため、泣いてしまうのです。
生理前に泣いてしまう場合の対策は「PMSの原因を根本から解消すること」です。泣くほどつらい状況を一刻も早く解決したい人は、PMSの専門医に相談することをおすすめします。また、以下の対策を行なうことで、PMSの症状を緩和させられます。
「1」日光を浴びる
PMSになると、セロトニンの分泌量が低下して情緒不安定になるため泣いてしまうとお伝えしました。このセロトニンを増やすのに最適な方法が「日光を浴びる」ことです。ベランダや公園、自室など、自分がくつろげる日当たりの良い場所で、毎日最低30分は日光を浴びるようにしましょう。
「2」チェストベリーを含むサプリの摂取
チェストベリーとはPMS研究のさかんな欧米で女性に親しまれているハーブです。女性ホルモンの分泌量を一定に保ったり、女性ホルモンの質を改善したりする働きを持っています。PMSの症状を緩和してくれます。
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「3」魚・豆類の中心の食事を心がける
大きな効果を望むことは難しいですが、魚や豆類中心の食事を意識することで、少しずつPMSの症状を改善できます。その理由は、幸せホルモンであるセロトニンを摂取できるため。とくに豆腐や納豆、マグロやカツオなどがおすすめです。
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>> PMSによる、「泣いてしまう」についてもっと詳しく見る
普段は何ともなくても、生理前になると気分が落ち込みやすくなったり、イライラしやすくなったりします。時には「死にたい」という感情が出てきてしまうことも。極度の不安に包まれ、ちょっとしたことで涙があふれてきたり人と関わるのが億劫になったり。鬱に近い症状があらわれます。ときには自分で制御できないほど症状が悪化する場合もあるので、思い当たる症状がある場合、放置するのは危険かもしれません。
このような症状も生理前の不調を引き起こす「PMS(月経前症候群)」の特徴の1つだと言われています。とくに「死にたくなる」といった精神的に重い症状を引き起こす場合は、PMSの中でも精神的な症状が強いPMDD(月経不快気分障害)に分類されることも。女性の50~70%が経験しているというPMSに比べPDMMの経験者は約5%。PMDDになると日常生活に困難をきたすレベルの症状があらわれます。
生理前になると急に「死にたい」と思ってしまう症状の原因は、正確にはわかっていません。女性ホルモンの変動や生活環境の変化による原因が有力だと考えられています。
「1」女性ホルモンの変動
女性は生理周期に合わせてホルモンが急激に変化します。生理前は、感情を安定させ幸福感を高めるエストロゲンというホルモンが減少するため、憂鬱な気分が引き起こりやすいようです。
「2」生活環境の変化
家族との死別や親の再婚、一人暮らしを始めるなど環境の変化によるストレスによっても、生理前に「死にたい」という症状があらわれるリスクが高まります。ストレスは血流の流れを低下させてしまい、そのせいでホルモンのバランスにも影響が出てしまうのです。
生理前に起こる「死にたい」という症状は、ヒドくなると命に関わる危険性があります。なるべく症状を軽減させるための対策を見ていきましょう。
「1」ホルモンバランスを整える栄養素を摂る
生理前に減少してしまうエストロゲンと似た働きをする、「イソフラボン」を積極的に摂取すると症状が緩和されます。豆腐や豆乳、納豆などの大豆製品に含まれているので食事に取り入れてみてください。またビタミンB6やカルシウムが含まれている「かつお」「レバー」「ナッツ類」の摂取も、イライラや情緒不安定をおさえる効果があるのでおすすめです。
「2」適度な運動を行なう
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をすることで、血行が促進されPMSやPMDDを引き起こすホルモンバランスの乱れを軽減することができます。運動は幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促してくれるため、鬱症状の改善にも効果的です。
「3」症状が重い場合は専門のクリニックへ
食事や運動を行なっても死にたいという気持ちが改善されなければ、自分でなんとかしようとせずに専門のクリニックへ相談に行きましょう。薬やサプリメントを処方してもらえます。PMSよりも症状が重いPMDDに悩む女性は全体の約5%。まだまだ認知度が低いのでPMSやPMDDに深い知識のあるクリニックを受診すると良いでしょう。
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PMS(月経前症候群)とは、生理がはじまる3~10日前くらいに症状が表れる女性特有の疾患のこと。症状には、「不眠」「頭痛」「熱」などの身体的なものと「イライラ」「不安感」などの精神的なものがあります。
PMSによる不眠の症状は「月経前不眠症」と呼ばれており、生理がはじまると症状が軽くなったり、いつの間にか解消されていたりするのが特徴です。
PMSの症状の中には「月経前不眠症」のほかに、日中眠気に襲われる「月経前過眠症」もあるので、生理前は「眠いのに眠れない」という状態に悩まされます。ただでさえ、PMSの精神的な症状でストレスを感じているのに、身体と心を休める「睡眠」に支障があるのはつらいはず。
生理前に眠れないときは、気分を紛らわせようとスマホやテレビを見て過ごす女性も多いでしょう。しかし、これらの行為は睡眠リズムを乱すので、PMSによる不眠を悪化させます。眠れなくてイライラする、気晴らしにスマホをいじる、不眠が悪化するという悪循環が生まれてしまうのが月経前不眠症の恐ろしいところです。
PMSの原因は未だはっきり分かっていませんが、「ホルモンバランスの変化」と「セロトニンの異常分泌」という説が有力です。月経前不眠症もまた、これらのPMSの原因が大きく関係していると言われています。
「1」プロゲステロン分泌量の乱れ
PMSによる不眠の大きな原因は、女性ホルモン「プロゲステロン」の分泌量の乱れです。一般的な女性の身体は、生理の時期が違づくとプロゲステロンを分泌して身体を温め、妊娠しやすい身体づくりをはじめます。しかし、PMSになるとプロゲステロンが急減・急増するため、身体の調子は安定しません。緊張・興奮状態になった体ではなかなか眠れない、というのがPMSによる不眠のメカニズムです。
「2」睡眠リズムを崩すストレス
PMSによる不眠のもう1つの原因は、PMS症状が重なって溜まる「ストレス」です。生理前は睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されるため、慢性的な眠気に襲われます。しかし、PMSの方はプロゲステロンの分泌量も乱れているため「眠いのに眠れない」というつらい状態に…。無理に寝ようとしても眠れないのは、かなりのストレスになります。スマホやテレビを見て気晴らししようとすると、睡眠リズムはますます乱れて不眠が悪化します。この状態が続くと身体に疲労が溜まり、自律神経にも影響が。眠れないだけでなく、鬱のような精神状態になってしまいます。
「生理前に睡眠をとっても眠りが浅い」「寝ても疲労が抜けない」「日中は頭が働かない」という人は、PMSによる月経前不眠症の可能性大。心当たりのある方は、精神状態に大きな影響を及ぼす前に月経前不眠症の対策を行ないましょう。
「1」朝日を浴びる
15~30分ほどを朝日を浴びるだけで、睡眠ホルモンの元となる物質を増やせます。明日からは、いつもよりちょっと早起きしてカーテンを開けてみてください。余裕を持って朝の時間を過ごしながら日光を浴びれば、PMSによって乱れたホルモンや自律神経も落ち着くでしょう。
「2」軽い運動を摂りいれる
運動が苦手な人でも大丈夫。激しい運動ではなく、ウォーキングや深呼吸をするだけでOKです。大切なのは毎日続けること。早起きしたついでの散歩やテレビを見ながらするヨガ程度なら無理なく続けられるでしょう。日光を浴びた後に軽い運動を行なうと、睡眠ホルモンを増やす働きを活性化できるのでおすすめです。注意するポイントは「運動する時間」だけ。夜に運動すると不眠を悪化させてしまう恐れがあります。
クリニックを受診する
「何を試しても不眠が改善されない」という方は、早めにPMS専門医へ相談することをおすすめします。不眠が続けば続くほどストレスが溜まり不安定な精神状態になるため、放置していると日常生活に支障が出ます。「我慢が足りないだけ」「短気」など、周りからの心ない言葉に耐える必要はありません。不眠のせいで心と身体がボロボロになってしまう前に、クリニックを受診してPMSを治療しましょう。
症状がつらい方は、まず原因を確認したいですね
>> PMSによる、不眠についてもっと詳しく見る
PMS症状の一環として、生理前に寒気を自覚している人も少なくありません。普段と同じような服装をしているのに寒く感じてしまったり、職場のエアコンで体が冷え切ってしまったり、就寝中に布団の中でもゾクゾクと寒さを感じたりなど、明らかに普段とは異なるような寒さを感じます。
PMSによる寒気の原因には、主に以下の2つがあります。
「1」上昇した基礎体温との温度差
生理前には体温が上昇します。上昇した体温に対して外気の温度が一定の場合、普段よりも体感温度が低く感じられるでしょう。
たとえばエアコンの効いた職場の場合、通常は気温が一定です。それに対してご自身の体温が上がってしまうと、普段よりも室温との温度差が大きく感じられて寒さを感じます。
「2」自律神経の乱れによる血行不良
生理前になると自律神経のバランスが乱れます。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類がありますが、生理前では交感神経の働きが活発化。交感神経が活発になると全身の血管が収縮し、血行不良となります。
血液は、体温を維持するための主役。PMSによる寒気の原因は、全身の血行不良による冷えの可能性もあります。
PMSによる寒気は、程度にこそ差はあれ、多くの女性が経験します。寒気を我慢して時期をやり過ごすのではなく、自分でできることを積極的に行なっていきましょう。寒気を感じたときは、以下の2点を意識して過ごしてみてください。
「1」体を温める
寒気を感じているのですから、体を温めることは当然です。普段よりも多少厚着するようにし、かつ、職場のエアコン対策としてひざ掛けや毛布を用意するようにしましょう。入浴する際には、シャワーだけではなく湯船に浸かることが大切。少しぬるめのお風呂にゆっくりと浸かり、体を芯から温めてください。その他にも、カイロ、湯たんぽなども利用すると良いでしょう。また、軽い運動を行なうことでも体温を上昇させることができます。ストレッチやヨガなどがおすすめです。
「2」体温を下げない食生活を心がける
生理前は、なるべく体温を下げる食材を控えましょう。バナナやスイカなどカリウムの多い食材は体温を下げます。またカフェインも体温を下げる成分として知られているので、コーヒーやお茶の飲みすぎには注意が必要です。逆に生姜、ニンニク、青魚、鶏肉などは体温を上げる食材。積極的に摂取するようにしましょう。
「3」漢方を服用する
寒気に効果のある漢方を服用することで、症状の軽減ができるでしょう。漢方のページでもお伝えしていますが、漢方のなかには寒気に効果を発するものがあります。当帰芍薬散と加味逍遥散がそれです。両方とも冷えに効果があるとされています。月経後から排卵までの期間は、エストロゲン(卵胞ホルモン)の働きが活発になり、体温が低い状態になります。対して排卵後の黄体期はプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きが活発になり、体温が高くなります。このことからも、排卵までは体温が下がることが分かるので、冷えに対する対策として、漢方をおすすめします。
参考:当帰芍薬散および加味逍遥散が有効な冷えについての検討(日東医誌, Vol.64 No.4, 2013 205-211)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/64/4/64_205/_pdf/-char/ja
PMSは生理前になると心と身体に不調がでる病気です。動悸はPMSでよくみられる症状の1つ。
PMSになると生理の1週間ほど前から動悸の症状が現れます。症状がでるときに前触れはありません。心臓の動きが早くなり、ドクンドクンと鼓動を強く感じます。仕事中や運転中、買い物をしているときなどに突如として動悸がはじまるので、はじめは驚いたり不安になったりする人がほとんど。
しかし、動悸は身体と心を落ち着かせるようにしたら、すぐに治まります。動悸の症状が現れたら焦る気持ちを抑えて、身体を休めるようにしましょう。
生理前の動悸には次のような原因があります。
「1」女性ホルモンバランスの乱れ
動悸は女性ホルモンのバランスが大きく変化することで起こります。また、PMSによって女性ホルモンのバランスが崩れると、自律神経が乱れて身体に不調が表れるとストレスを感じるように。
生理が近づくとセロトニンという幸せホルモンの量も減るため、気分が落ちやすくなります。精神的に不安定な状態が続くことも、動悸が起こりやすくなる原因です。
「2」鉄分が不足している
鉄分不足による鉄欠乏性貧血の症状は、動悸が起こしやすくする原因となります。身体に酸素を送るために必要な鉄分。貧血の状態が続くと、酸素を十分に送ることができないため、心臓が激しく動いて身体に酸素を届けようとします。心臓が無理をして働くことによって動悸が起こるのです。
身体を休ませてもストレスの悪循環から抜け出せない人は、PMSによる動悸が治まりにくいため、クリニックで専門医に相談すると良いでしょう。
「1」身体を休ませる
動悸を感じたときは安静にするのが基本です。無理をせず横になって身体を休めてあげるのが大切。「そのうち治るでしょ?」と思って普段通り過ごしていると身体に負担がかかり、病気の引き金となる可能性があるので油断できません。動悸は身体からのSOSということを忘れないでおきましょう。
「2」ハーブティーやアロマで身体をリラックスさせる
ハーブティーを飲んだりアロマを焚いたりして身体をリラックスさせます。身体がポカポカと温まってだんだん動悸が治まるように。身体を落ち着かせる効果があるハーブティーとしては、カモミ