PMSの疑いがある主な症状をまとめています。
PMSは肉体的な変調だけでなく、精神的な症状も表れるので注意が必要です。
PMSを疑うべき主な症状とは
月経前に不快な症状が表れる疾患は、PMSだけに限られるわけではありません。ほかの疾患と見分けるために、まずはPMSの代表的な症状について確認しておきましょう。PMSは、月経の2週間〜1週間前の期間に、身体的および精神的な症状が表れるもの。以下に主なものを挙げてみましたので、自分の症状と比べてみてください。
身体に感じられるPMSの症状は、個人によってさまざま。数種類もあると言われています。代表的な症状は以下の通りです。
頭痛、腰痛、ニキビ・肌荒れ、乳房の張りと痛み、眠気、便秘、下痢、食欲増加、過食、手足のむくみ、疲労感、動悸、下腹部のけいれん痛や圧迫感、めまい、湿疹、ほてりやのぼせ、関節痛や筋肉痛、じんましんや湿疹、吐き気や嘔吐
多少不快感を感じるものから、日常生活に支障をきたすほどの重い症状まで、人によって程度は様々です。こうした身体的な不調が、精神面に悪影響を与えることもあります。
PMSの症状の中でも、精神的な症状は周囲にもわかってしまったり、パートナーとぎくしゃくしてしまう一因にもなるので、辛いですよね。代表的な精神的症状には以下があります。
イライラしやすい、気が短くなる、感情的になる、刺激に敏感になる、神経質になる、興奮しやすい、混乱しやすい、涙もろくなる、物忘れ・記憶力が低下する、抑うつ感情が出る、ひきこもり、無気力になる、気分にむらが出る、集中力がなくなる
※精神的な症状が強く出て、日常生活にも支障をきたす場合、PMDD(月経前不快気分障害)の可能性もあります。PMDDは、PMSの症状がある方の約5~8%と言われています。
上記のような症状は、PMSの患者さんが訴える症状の一部です。
PMSは起こるメカニズムがはっきりと分かっていないこともあり、どのような症状が出るかには個人差があります。身体的な症状がメインの人もいれば、精神的な症状が強く出る人もいるようです。
最も多くの方が訴える症状は、「生理前になると決まってイライラしてしまう…」といった気分のムラや感情の乱れ。中には、仕事や家事に支障をきたすほど強い感情の浮き沈みが出たり、イライラして家族にあたってしまう人も。ここまで強いものではなくとも、軽い精神的な症状は、ほとんどの女性が体験するものではないでしょうか。ほかに、頭痛やむくみ、ニキビや乳房の張りなどが、PMSの主な症状です。
PMSの特徴は、月経前の2週間という限られた期間に症状が起きること。ほとんどのケースが、月経が始まる2週間前から症状が出始めて、月経開始とほぼ同時に症状が軽くなったり、気にならなくなるようです。逆に、この期間以外で症状が出ている場合は、ほかの婦人科疾患や精神疾患などが考えられるので、区別がつきやすいですね。